2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧
ちかごろ、自己の二重性の問題を考えています。 1、世界の内部に属する存在としての、自己。2、もう一つは、世界の開けとしての、自己。 1については、通常の自分というものの理解です。つまり、ここにコップがあり、コップは机の上においてあり、そこに…
大地を否定する翼は、着陸することもなければ離陸することもない。ゆえに、大地からの解放・飛翔の自由を知らぬまま、ただ宙を漂流する。大地を肯定しそれを蹴る者のみが飛翔の歓びを得る。 際限なく事物の相対性のみを説く教説は、重力の必然を知らない翼と…
ルオーは言ったそうです、私たちは多かれ少なかれ、みな道化師なのだと。 そう、わたしたちの間に彼を見たことはなかったか。わたしはイエスと答えます。
小さなころ、ふとんの中で考えて寝つけなかったのを覚えています。「死んだらどうなるのだろう?」。考えれば考えるほど、そのわからなさに体がむずむずしてきます。もどかしさが大きくなってどうしようもなくなっては、自分に言い聞かせていました。「考え…
先生 こんにちは。ご無沙汰しておりました。だんだんと日がのびてくるのを感じ、春の気配を先取りして喜んでいる日々です。が、あいにく今日はみぞれのような雪。先生におかれましても、足元も悪いのでおきをつけくださいますよう。 さて、先日「愛おしい」…
バスを待つ。雪戴く木々にさえずる鳥の声を聴く。四十雀のフォルムと色調は、冬の枯れ枝と淡い青空によく映えていた。 わたしが幸福を実感するのは、物質的条件や人々の評(価/判)の追求においてではない。すでに与えられている生きているというよろこびを…