【目指せFIRE】仕事つらい手取り18万円32歳が、投資で稼いで早期退職目指すブログ

こんにちは、きりんです。哲学・詩・瞑想などが好きな超絶内向型人間。基本人に話しかけるのが恐い。組織で働くの辛すぎて、早く仕事を辞めて半隠遁生活を送りたい。そんな不純な動機から投資で稼いで、早期退職を目指します。

もののもの言わぬ声

水に浮く花

 みづのなかに うかべる花 
 こゑをはなてり

大手拓次大手拓次詩集』原子朗編、岩波文庫、p.324

 

花、わたしは、一輪の小さな花をイメージする。
可憐で素朴な白い花が一本だけ、静かに浮かんでいる。
その姿が、ハッと目に飛び込んだ瞬間が、「こゑをはなてり」として、幽かかもしれないが、しかし鮮かに私の心に差し込まれる。

 

その「こゑ」は、人間の言葉で語られる声ではない。
それは、「もののもの言わぬ声」であり、「もののもの言わぬ語り」であるだろう。

ここでいう「もの」は、本来、どのような「もの」であってもよい。特別な「もの」である必要はない。この腕時計であっても、庭先のハーブの鉢であっても、あるいは座っているわたし自身であってもよい。

それらはしかるべき関心を持って注意を澄ませば、もののもの言わぬ声を発していることがわかる。「みづのなかにうかべる花」は、「もの」の「こゑ」の、一瞬の鮮烈さをわたしに届けてくる。